エンジンの種類について

ロータリーエンジンとは、1950年代にドイツ人技術者フェリクス・ヴァンケルによって開発されたエンジンで、おむすびのような形をした三角形の回転子(ローター)と楕円形の窪みの空いたローターハウジングを組み合わせたエンジンです。通常みられるレシプロエンジンは、燃料を霧状にした混合気を円筒形のシリンダーの中に吸気し、圧縮・点火、爆発させた後に排気という一連の過程から駆動力を得ようとします。この過程をローターの回転することでハウジングとの間に生じる隙間に従って、吸気、圧縮・点火、爆発・排気の4行程を行うもので、レシプロよりもきわめてスムーズに行程が進むことに特徴があります。レシプロエンジンではピストンの往復運動を回転運動に変換するため構造的に一定のエネルギーロスが生じますが、ロータリーは最初から回転運動であるため構造的なロスがありません。またエンジン全体が小さく、軽量に組み上げることができるのも大きな利点です。その一方で、各工程の密閉を保つための技術が非常に困難で、また燃費性能が劣ることも欠点の一つです。ただこうした欠点を補っても余りある性能の高さゆえに、スポーツカーに搭載され、多くのファンを魅了しました。今日、水素ロータリーという水素を燃料とした環境型エンジンにも応用されています。

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